MT4(メタトレーダー4)のEA(エキスパートアドバイザー)を稼働して24時間自動でFXトレードする際、取引しない時間を設定して時間制限することについてお話します。FXトレーダーは、東京(アジア)の取引時間帯は動きが少なくレンジ相場になることが多いためその時間帯を避けてロンドン市場オープンからニューヨーク取引時間帯に取引することが多いと言われています。MT4のEAでも時間制限を実装して自分の好きな時間帯のみ取引をおこなうことは可能で、指定した時間帯にエントリーしないように制御する関数を用いる方法があります。金曜の提示以降はエントリーしない、土日はエントリーしない、指定された時間以外はエントリーしない、などの方法で時間制限することができます。エントリー開始時間、エントリー終了時間、週末終了時間の変数を決めて、関数を作ります。MT4のEAにおいて時間に関わる処理はやや複雑であり、日本時間とMT4の表示時間は違うことを理解してください。MT4に表示される時間は多くのサーバーがGMT+2となっています。一方、日本時間はGMT+9です。「GMT(Greenwich Mean Time)」とは、国際的な基準時刻であり、世界の標準時間を表す時間のことです。GMT+2の場合は標準時間から2時間進んでいる状態で、GMT+9の場合は標準時間から9時間進んでいる状態です。日本時間とMT4では7時間の差異があり日本時間の朝の7時はMT4だと0時となります。さらにアメリカやイギリスでは夏場と冬場では時間を1時間ずらすサマータイムという制度があるという点にも注意してください。これらを考慮して時間に関するプログラムをおこないましょう。MT4のEAの自作には基本的にプログラミングの知識が必要となりますが、EA作成ツールなどで簡単に時間制限ができるサービスもありますので興味のある方は活用してみてください。